読み込み中

コンテンツ CONTENTS

VOL.3 「住宅型有料老人ホーム」

「住宅型有料老人ホーム」と聞くと、「住宅型」という部分が気になりますね。
有料老人ホームと言っても「介護付」と「住宅型」では違いが多数ございます。
「住宅型有料老人ホーム」の特徴や仕組み、介護付きとの違い、選ぶ際のポイントについて、わかりやすくご説明いたします。

住宅型有料老人ホームとは?

「住宅型有料老人ホーム」とは、高齢者が安心して生活できるように設計された住まいのひとつです。
介護サービスは外部の事業者と契約して利用する形式になっており、日常生活における自由度が高いことが特徴です。

厚生労働省の分類では、有料老人ホームには以下の3種類があります。
・介護付有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム

この中でも「住宅型有料老人ホーム」は、自立して生活できる方から、要介護の方まで幅広く対応しており、「必要なサービスだけを受けたい」という方に選ばれています。

住宅型有料老人ホームの主な特徴

1. 介護サービスは外部から提供

「住宅型有料老人ホーム」では、介護サービスは施設内の職員が直接提供するのではなく、訪問介護や訪問看護などの外部サービスを利用します。
そのため、要介護度や必要な支援に応じて、自分に合ったサービスを選ぶことができます。


2. 自由度の高い暮らし

「住宅型有料老人ホーム」は、比較的自由な生活スタイルを維持できる点も魅力です。外出や外泊も自由で、施設の規則に縛られずに暮らしたい方に向いています。


3. サービス内容は施設ごとに異なる

「住宅型有料老人ホーム」と一口に言っても、提供されるサービス内容は施設によって大きく異なります。
食事の提供、生活支援、レクリエーション、医療連携など、施設の方針や設備によって違いがありますので、見学や相談を通して確認することが大切です。

介護付有料老人ホームとの違い

⬛︎介護サービス

・住宅型有料老人ホーム
外部の訪問介護等を利用
・介護付有料老人ホーム
施設職員が介護

⬛︎自由度

・住宅型有料老人ホーム
高い→外出が自由であることが多い
・介護付有料老人ホーム
施設のルールによる

※傾向であり、施設により異なります

⬛︎契約形態

・住宅型有料老人ホーム
賃貸契約・サービス利用契約
・介護付有料老人ホーム
一括契約

⬛︎月額料金

・住宅型有料老人ホーム
  サービス利用内容により増減する
・介護付有料老人ホーム
  介護度により定額


このように、「住宅型有料老人ホーム」は、個別のニーズに応じた生活が可能である一方、「介護付有料老人ホーム」は、常に介護が必要な方にとって安心感が強いという特徴があります。

住宅型有料老人ホームの入居対象者

「住宅型有料老人ホーム」は、以下のような方に適しています。
• 自立しているが一人暮らしに不安を感じる高齢者
• 日常生活の一部に介護や支援が必要な方
• 家族の支援が受けづらく、安心して暮らせる環境を求めている方
• 必要な時だけ介護サービスを利用したい方

ただし、重度の介護が必要な場合や、常時見守りが必要な場合は、「介護付有料老人ホーム」や「特別養護老人ホーム」など、別の選択肢の方が適していることもあります。

住宅型有料老人ホームの主なサービス

「住宅型有料老人ホーム」で受けられるサービスは、大きく分けて以下の通りです。
• 食事サービス:栄養バランスを考えた食事を1日3回提供
• 緊急時対応:緊急ボタンや24時間スタッフ対応などの安全管理
• 医療連携:近隣の医療機関との連携、訪問診療の手配など


外部サービスを利用

生活支援:掃除・洗濯・買い物代行などの日常生活の補助
→訪問介護

レクリエーション:体操や趣味活動、外出行事など
→デイサービス

これらのサービスに加え、介護保険を利用して訪問介護・訪問看護・デイサービスなどを受けることが可能です。

住宅型有料老人ホームの費用

「住宅型有料老人ホーム」の費用は、施設の立地やサービス内容によって大きく異なりますが、一般的には以下のような構成になります。
• 入居一時金:0円~数百万円(なしの場合も多い)
• 月額費用:10万円~30万円前後が中心(家賃・食費・管理費など)
• 介護保険自己負担分:訪問介護や通所サービスの利用分

ポイントは、介護サービスの利用量によって費用が変動することです。介護度が高い方は、トータルの支出が多くなる可能性があります。

住宅型有料老人ホームを選ぶ際のポイント

「住宅型有料老人ホーム」を選ぶ際には、以下のような点を重視しましょう。
1. 介護サービスの提供体制
 施設と連携している介護事業者の質や対応範囲を確認します。
2. 医療連携の有無
 持病がある場合は、医療との連携体制があるかどうかが重要です。
3. スタッフの雰囲気と対応
 見学時にスタッフの様子や入居者との関係性をチェックしましょう。
4. 立地や周辺環境
 家族が訪問しやすい立地かどうか、近隣の利便性なども大切です。
5. 契約内容の明確さ
 提供サービスと費用の内訳をしっかり確認し、後からのトラブルを避けましょう。

まとめ

住宅型有料老人ホームは“選べる自由”が魅力

「住宅型有料老人ホーム」は、自立度の高い高齢者が自由な生活を送りながら、必要に応じて介護サービスを利用できる柔軟性のある住まいです。
「介護付有料老人ホーム」と比べて自由度が高く、「住まい」としての機能を重視したい方に適しています。

ただし、介護サービスの提供方法や医療体制は施設ごとに異なるため、しっかり比較検討した上で選ぶことが大切です。

これから「住宅型有料老人ホーム」への入居を検討している方や、ご家族をサポートしたいと考えている方の参考になれば幸いです。
[addtoany]

お問い合わせ CONTACT